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現役社員が証券会社への就職が難しいのウソホントを検証!就職成功のポイントも解説

初めまして。大学生2年生です。大学では税理士が専攻です。まだ2年生ですが、早めに就職活動を始めたいです。今は野村證券さんと大和証券さんを希望にしているんですが、やっぱり入るのは難しいでしょうか?証券外務員2種・1種があれば、結構評価されるんでしょうか?それとも税理士の中のひとつの科目を取得した方がいいでしょうか?質問多くて申し訳ないです。ご返答よろしくお願いいたします。

引用元:教えて!goo

就職先や転職先として、証券会社を希望している人の中にも、やはり金融機関なので入社するのは難しいのではと感じている人もいると思います。

しかし、対面証券大手であっても証券外務員一種を事前に取得しておくとか、金融機関で働くための専門知識のようなものを身につけておくことで「入社したい」という意思が伝わり、就職活動では大きなリードを得ることができるのもたしかです。

今回は、証券会社に就職を希望している方向けに、証券会社就職成功のヒントをお届けしたいと思います。

目次

新卒で証券会社に就職するのが難しいとされる5つの理由

そもそも、新卒で証券会社に就職するのが難しいと言われる理由はどんなところにあるのでしょうか。

志望者が多く倍率が高い

第一に、志望者が多く倍率が高いという点が挙げられます。金融機関であるということ、高収入であるということなどから学生からの人気が高く、応募者が殺到します。

そのため、全体的なレベルが上がり、学歴であったり履歴書の内容であったりと、割と早い段階で足切りになる可能性が高くなるんですね。

専門知識が必要で頭の良さが問われる

金融機関に勤務するので、当たり前ですが専門知識が必要とされます。業務をこなすうえで欠かせない知識が多く、また幅広いために頭の良さが問われます。単なる学歴の高さというよりは、

  • 「機転が利く」
  • 「頭の回転が速い」
  • 「知識を吸収するスピードが速い」
  • 「勉強に対して抵抗がない」

などの地頭の良さや向上心のようなものが求められます。

成果主義

証券会社ははっきり言ってかなりの成果主義です。数字が出せない人間は、職場において相対的な価値が下がります。そのくらい、数字がモノを言う世界なのです。成果が出せない人間を採用してもコストがかかるだけですよね。

そういう厳しさがあるので、本当に成果が出せそうな人間を採用します。どんなに学歴が高くても、顧客との信頼関係が築けない人や誠実さがない人、営業がニガテそうな人は採用しません。

典型的な「秀才」や「いい子」を採用するのはどちらかと言えば銀行です。証券会社はもっと顧客と密な関係を築くことが求められるため、コミュニケーション能力が高く、「キレ者」タイプを採用することが多いですね。

体力と知力の両方が必要

証券会社は体育会系だと言われることが多いと思いますが、それは証券会社で働くには体力的にも精神的にもタイフでなければならないからです。体育会系でやってきたという人は体力も精神力もタフであるだろうという前提のもので面接をするため、受かりやすくなるのです。

スポーツを通じて基礎体力を高めるだけでなく、負けや挫折を多々繰り返してきて精神的にも鍛えられていることが多いんですよね。

精神的に強く、根性がありそうな人を採用する

証券会社の仕事では、精神的なタフさ、根性が求められます。すぐに仕事を辞めてしまうような人や営業で思うような数字が出ないからと言ってくじけてしまう人は証券会社の仕事を続けていけません。

証券会社の人事はできるだけ精神的に強く、根性があって粘り強く頑張れる人を採用したいと考えているため、面接の話の中でそういう話を聞きたがります。

現役証券会社勤務の女性に聞いた|証券会社就職のウソホント

ここでは実際に証券会社で働いている女性に、証券会社就職の真実について聞いてみました。ウワサで不安になる人も多いと思いますので、ここではっきりさせておきましょう。

聞いた方:大塚ちえ
都内で働く金融系アラサーOL。スポーツと音楽が趣味。20代のうちに数回の転職を経て現職へ。その経験を生かし、転職活動やキャリアに関するアドバイスを記事にしている。

学歴採用が主流といわれているのは本当?

ウソだと思います。学歴採用が主流とは思いません。入社した同期の大学を聞くと、本当にバラつきがありました。同じ支店に配属された男性は東京大学出身でしたし、同じ配属先には偏差値50前後の女子大の女の子もいました。

慶応、早稲田の子たちももちろんいましたし、国立大の子もいましたが、あまり学歴主義という感じではなく、偏りもなかった気がします

私自身も、いまネットで調べると偏差値50~55くらいの大学ですし、音大出身の子もいました。それ以上に割と女子大出身の子が多いのが印象的です。

女性社員の方が優秀説

証券会社でよく言われるのが、女性社員のほうが優秀だと言うことです。営業成績も女性のほうがいい傾向にあります。

20代後半になって女性が結婚や出産を機に辞めていくから男性が管理職になりやすいけれど、トータルで女性のほうが優秀だという話はもはや証券会社に勤めていると常識のようなものなので、女子大出身の子が多かったんだと思います。

女子大で出張会社説明会をよく開いていました。それと、学歴というよりは本当に地頭のよさとコミュニケーション能力が大事なので、「ただ高学歴」というのでは採用されないと思います。履歴書の段階で足切りを食らうことはないと思いますが…。

学部によっては受かりにくいはある?

これもウソだと思います。学部も正直言ってほぼ関係ないと思います。何度も言いますが、学歴とか学部より地頭のよさです。経済学部の子も多かったですが、それは経済学部という学部に入社するので金融機関に興味がある人が多い=応募者が多い=採用者に占める割合が高い、というだけの話だと思います。

同期は経済学部、政治経済学部、文学部、家政学部、経営学部などバラエティーに富んでいます。

音大でバイオリンを専攻していた子もいましたし、私自身は法学部です。大手対面証券の知り合いは教育学部でしたし、学部は関係ないと思います。

インターン経験者でないと採用されないのでしょうか?

こちらもウソですね。インターン経験者でなくても採用されます。正直言って、証券会社でインターンを経験するのは当然難しいです。証券外務員一種を取っていないとお客さんからの電話も取れないので、電話番にもなりません。

ほかの業界でインターンを経験したからと言って、証券会社の仕事に生きるとも思いませんし、そんなことよりはほかの素質を見ますね。

大手対面証券の友人は体育会に入っている人も多く、インターンなんてやっていない人がほとんどでした。むしろ、同期でインターンをやったという話を聞いたことは1回しかないですね。

それも、その経験が理由で採用されているとは思えません。彼女にはほかの素質がたっぷり備わっていましたので。

就職しやすい(狙い目の)職種はありますか?

ありませんね。証券会社の仕事って基本的には総合職かエリア総合職、もしくは一般職で採用しているのですが、どれも人気です。

エリア総合職と一般職で男性が入社しているのは見たことはなかったですが、逆に職種で入りやすいとかはないと思います。新人はほとんどの人が支店の営業で新規開拓を経験します。

一部、英語が話せるとか帰国子女の人はホールセール部門に行くこともあるのですが、それは狭い門であって、ほとんどの人は支店営業です。

一般職と言うのも最近では消えつつありますし、エリア総合職という呼び方もなくしているところが出てきました。この職種は難しい、というのはあっても、入りやすいというのはないと思います。

就職しやすい証券会社はありますか?

誰もが入りやすい、という意味では、そんな証券会社はないと思います

ただ、それはもちろん倍率の関係で大手対面証券よりも中堅の証券会社のほうが可能性が高まるとは思いますが、それでいいのかという問題もあります。

会社によってカラーが違うので、求める人物像も違います。その人物像に合致すれば、大手対面証券でも入社できますし、逆にその人物像に合致しなければ中堅証券会社でも落とされます。

その意味で業界研究や企業研究は欠かせないですし、OBOGにたくさん会って、共通項を探して自分がその会社のカラーに合うのかどうかを調べておくというのは大事です。

証券会社に就職する際、女性でも不利にはなりませんか?

なりません。むしろ先述した通り、女性のほうが優秀と言われているので証券会社も女性を歓迎しています。長く働けるように時短勤務や産休育休プログラムを拡充したり、育休からの復帰をサポートする会社も多いです。

長く働きたい女性にとって証券会社はかなりおすすめです。

証券会社での主な仕事内容6つとやりがい

支店でのリテール営業

個人宅や中小の未上場法人へ訪問し、株や投資信託、債券などの金融商品を購入してもらえるようにセールスをかける仕事です。

お客さんと深くコミュニケーションを取ることができますし、お客さんから感謝の言葉が聞けたときには非常にやりがいを感じます。日々マーケットのことを勉強するときにも、お客さんの顔を思い浮かべながら勉強するのではかどります。

証券事務

営業社員が取ってきた注文などを処理する仕事です。新たに口座開設をしたり、信用取引の申し込みを受理して事務手続きを行います。とても慎重さが求められる仕事で気を張って仕事をしていますが、営業社員からのありがとう、助かりましたなどの言葉でかなり報われます。

アナリスト・リサーチ部門

マーケットのことを調べたり、個別銘柄のことを調べたりしてレポートにしたり、情報提供したりする仕事です。営業職員に配布するレポートを作成したり、一般顧客向けサービスの一環としてWebセミナーを開催したりと営業社員と顧客の両方をサポートします。

株価予想が当たったり、マーケットの見通しが思ったシナリオ通りに動くと達成感をおぼえます。

ディーリング

自社のお金を使って取引する仕事です。ディーラーにあこがれる学生も多いのではないでしょうか。自社のお金で株や債券などの有価証券を運用し、報酬を得ることができます。かなり実力主義で、成果が出れば高額な報酬が受け取れる仕事でもあります。

ブローカー業務

顧客から料金や手数料をもらって取引の仲介を行います。投資家から受けた注文を市場や別の投資家に流して取引を成立させます。

引き受け業務

企業が株や債券を発行するときに、その売り出しを引き受けます。売れ残った株や債券は証券会社が引き取ることになるので、多くの投資家にセールスをかけることになります。

証券会社への就職内定を成功させる為のポイント3つ

証券会社への就職を成功させるためのポイントについて見ておきましょう。

その会社で自分がどう貢献できるのかを見つける

その会社で自分のどういう能力を活かして、どの部分に貢献できるのかを見つけることが大事です。

そこにはきちんとした根拠も必要です。ここで面接官に「なんでそうなるの?」「どうして?」という質問をさせないくらい、徹底的に練りましょう

ここでツッコまれるとかなり痛い目に遭います。面接の基本は、相手に「なんで?」と言わせないことです。一度そういう抜け穴を見つけてしまうと、面接官は次々ツッコミを入れてきます。

なぜその会社でなければならないか理由を整理する

なぜその会社でなければならないのか、きちんと相手が納得する理由を挙げることが大事です。正直に言えば、証券会社の業務に大きな差異はありません。ただ、その会社でなければならない明確な理由を何とか見つけて、その会社への熱意を見せなければなりません。

筆者の場合は、たった1つの理由でその会社でなければならない理由を見つけるのが難しかったため、3つの理由を提示し、「この3つがそろっているのは御社だけです」というアプローチをしていました

それに対して文句を言われたことはないですし、ツッコミもなかったですね。

面接ではリラックスしてコミュニケーションを取ろう

面接でガチガチに緊張してしまう人がいますが、あまりオススメできません。面接の場では、「この人はこういう風に仕事をするんだろうな」というのが想像できるようにふるまう必要があります。

面接では、「この人は成果が出せるのか?」「うちの社風にフィットするのか?」ということを見ています

それなのにガチガチに緊張していては、「顧客の前でもこんな感じなのでは?だったら成果以前の問題だな」と思われますし、「うちの社風にフィットするかどうかもわからない」と思われてしまいます。

コミュニケーションを取ることが大事な仕事なのに、そんなところでつまずいてしまっていては元も子もありません。

まとめ

いかがでしたか。証券会社に就職することが難しいと言われる理由はいくつかありますが、相手の求める人物像に自分が当てはまればそれほど難しいことではありません。

そのために企業研究をするのです。面接で同業他社のことを聞かれたときの対策として業界研究をしたり、企業への志望動機を見つけるために企業研究をするのもいいのです。

ただ、そこを意識できるだけで企業研究の仕方が大きく変わってきますし、効果も出やすくなると思います。ぜひ試してみてくださいね。

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