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弁理士試験対策におすすめの予備校/通信講座5つを比較|選び方・おすすめな人も徹底解説

弁理士試験対策としてはまず予備校選びから始める方が多いでしょうが、大手・老舗から新興のオンライン予備校までさまざまなタイプがあり、自分に合った予備校がどのタイプなのか迷ってしまうものです。

忙しい社会人が弁理士試験を受ける場合、おすすめなのは通信講座型の予備校です。ただし通信講座なら何でもよいわけではないため、予備校を選ぶ際のポイント・基準を知っておきましょう。

おすすめの予備校も5つ紹介しますので予備校選びの参考にしてください。

目次

弁理士試験の予備校(通信講座)を選ぶ6つの比較ポイント

弁理士試験対策のために予備校(通信講座)を利用しようと思っても、「いくつもの予備校があるため何を基準に選べばよいのか分からない」と感じる方は多いでしょう。まずは通信型の予備校を選ぶポイントについて解説します。

通信講座に特化した予備校を選ぶ

ひとくちに通信講座といっても、

  1. 「通学講座をメインで実施している予備校が販売している通信講座」
  2. 「通信講座に特化した予備校が販売している通信講座」

があります。選ぶべきは後者です。理由は費用面と講義の見やすさで前者を上回るからです。

通学メインの予備校が販売する通信講座は、通学講義の様子を録画しただけであるケースが多く、通信で見やすいつくりにはなっていないのが一般的です。それでも費用は通学と大差ないため、最初から通信講座に特化した予備校を選ぶほうがコスパがよいといえるでしょう。

もし通学メインの予備校が販売している通信講座を選ぶ場合は、費用面や講義映像などが通信の受講生に配慮されているのかを確認してみてください。

テキストや講義のわかりやすさ

弁理士試験は難しい試験なので、テキスト・講義のわかりやすさは学習を進めていくうえで重要です。わかりにくいテキスト・講義では学習中の立ち止まりが多く非効率ですし、モチベーションも下がってしまいます。

テキストや講義は人によって好み・相性が分かれるところでもあります。サンプルテキストや無料の動画視聴を実施している予備校も多いので、まずは試してみるのがよいでしょう。

サポート体制の充実度

通信講座では、講義の疑問点を直接講師に質問する、学習の進め方を相談するといった通学では当たり前のことができません。ただ最近の通信講座はメールやテレビ電話で質問できたり、専任スタッフが学習の悩みに答えてくれたりと、サポート体制が強化されています。

通信講座を選ぶときはどのようなサポート体制があるのか、充実度は他社と比べてどうかなどをチェックしてみましょう。

講師の実力や相性

講師の実力も重要です。講師によって受講生の理解度や成績の伸び、モチベーションも変わってきます。講師としての実績や経歴、自分との相性などをあらかじめ確認しておくとよいでしょう。動画の無料視聴サービスなどを利用して話し方や解説の分かりやすさなどをチェックしてみてください。

資格講座の費用

弁理士試験は試験の難易度が高く科目数も多いため、講座の費用は比較的高めに設定されています。また一発合格する人は多くないため数年単位で費用がかかることも想定する必要があるでしょう。一方で、安いからといってよくない講座を選べば合格が遠のいてしまいます。

したがって費用面については、合格までの費用を自分が捻出できるかどうか、また講座の質に見合った価格かどうかを比較検討するのがよいでしょう。

合格率などの実績

合格率や合格者数などの実績が分からないと、その講座を利用しても大丈夫なのか不安になってしまいます。その不安は学習のモチベーションにも影響しますので、できるだけ実績が高い講座を選ぶほうが安心です。

アガルート|弁理士試験講座の強みと概要

公式サイト:https://www.agaroot.jp/benri/

アガルートアカデミー」は2015年に開校した比較的新しいオンライン予備校ですが、徹底的に合理化された講座体系と質の高いテキストが評判で知名度を上げています。

わかりやすいフルカラーテキスト

アガルートは通信講座ですが紙のテキストが送られてきます。テキストがなくても受講できる講義ですが、紙のテキストに慣れているという方にはメリットが大きいでしょう。

珍しいフルカラーのテキストは講師が作成したオリジナルで見やすく、質が高いと評判です。講義とリンクしており、図表を使った視覚的にわかりやすい設計になっています。

講師は司法試験にも合格した法律の専門家

アガルートの弁理士講座を担当する講師は司法試験にも合格した法律の専門家です。司法試験といえば法律系資格の最高峰であり、論理的思考力が問われる超難関試験です。その司法試験を突破した講師のもとであれば、論理的思考を言語化する論文式試験にも対応できるでしょう。

合格に必要な情報を凝縮した講義

アガルートの講義は効率重視の設計となっており、かなりコンパクトにまとまっています。「情報量が不足するのでは?」と感じるかもしれませんが、合格に必要な情報だけを厳選して取り入れているため最短距離での合格が叶います。

合格特典が圧倒的

アガルートの総合カリキュラム(初学者向けコース)は25万1,900円と低価格ですが、「受講料全額返金」および「合格お祝い金3万円」の合格特典があるためさらにお得です。合格特典自体は他社にもあるのですが、全額返金はアガルートならではサービスですし、お祝い金の3万円も他社と比べて高額です。

ただし合格体験記の提出やインタビューの取材など条件があるので、申請する際には条件を確認してみましょう。

アガルート弁理士講座の弱点

スマホの問題演習機能がないなど、電子機能が他社と比べて劣ります。すべての学習をスマホやタブレットのみで終わらせたい方には物足りないかもしれません。

公式サイト:https://www.agaroot.jp/benri/

スタディング(STUDYing)|弁理士資格予備校としての特徴と強み

公式サイト:https://studying.jp/benrishi/

ここからは弁理士試験対策講座を展開している資格予備校(通信講座)について、特徴や弱点を紹介します。

まずは、法律やビジネス系の資格講座を展開するオンライン予備校の「スタディング」です。「短期合格者がどのように学習しているのか?」を研究した結果にもとづき、効率的に実力を高めるための学習法を提供しています。

価格の安さで他社を圧倒

スタディングの弁理士講座は5万5,500円~と他社を圧倒する安さです。オンライン型の資格予備校は校舎の運営コストをカットすることで受講料を抑えることができますが、その中でも際立って低価格なのがスタディングの魅力といえます。費用面を重視する方はスタディングが最有力候補となるでしょう。

スマホひとつで学習が完結

スタディングでは「スキマ時間で人生を変える」というキャッチコピーを掲げており、スキマ時間を使った効率的な学習をしやすいのが特徴となっています。通勤中の電車の中や待ち合わせ前のスキマ時間を有効活用すれば忙しい方でも無理なく学習を進められます。

学習サポート機能が充実

オンライン予備校の場合は通学型と比べて学習サポート面で不安が残ります。しかしスタディングは次のようにさまざまな機能が充実しており、一人での学習でも心強いといえます。

  • 問題横断復習機能
  • 学習フロー機能
  • 学習レポート機能
  • マイノート機能
  • 勉強仲間機能

コンパクトでわかりやすい講義

スタディングの弁理士講座は1つの講義が20分程度という短い時間で区切られています。視聴の途中で席を立つことなく一気に講義を聴けるため効率よく知識を吸収できます。

スタディング弁理士講座の弱点

弱点としては、価格が安い分、演習問題の量に不安が残る点が挙げられます。論文対策が不安との声も聞かれるので、費用以外の講義内容や時間数にも着目して比較してみるとよいでしょう。また質問機能がないので自己学習ができる方に向いています。

公式サイト:https://studying.jp/benrishi/

資格スクエア|弁理士講座:基礎・短答・論文パックの特徴と強み

公式サイト:https://www.shikaku-square.com/benrishi/

次に国家資格・難関国家資格の講座を提供するオンライン予備校「資格スクエア」です。予備校でも通信講座でもない新世代の学習法を提唱しています。

十分な情報量を確保できる講義

資格スクエアの弁理士講座は大手や老舗に匹敵するほど講義時間が長く、340時間あります。十分な情報量を確保できるため、しっかり学びたいけれど通学が難しいという方におすすめです。

法律の基礎から確実に学べる

資格スクエアの弁理士講座は暗記に頼らない基礎固めから始め、実践的な授業で得点力をアップさせる仕組みになっています。基礎・実践ともに合格な必要な要素がしっかりと詰まっており安定感のある講座といえるでしょう。

疑問点は何度でも質問可能

講義中に生じた疑問は質問投稿機能を使ってワンクリックで質問でき、質問回数にも制限がありません。疑問箇所で立ち止まってしまい学習が進まないという事態を回避できます。

学習サポート体制が整っている

学習を開始すると学習の進め方や過去問を解くタイミングなどさまざまな疑問が生じますが、資格スクエアでは学習サポート体制が整っているため安心です。専任スタッフが学習プランの提案や復習のポイントを教えてくれます。また定期的に実施されるフォローアップイベントや個別相談も利用できるなど万全のサポート体制です。

公式サイト:https://www.shikaku-square.com/benrishi/

資格スクエアの弱点

スマホの問題演習機能がない、音声ダウンロードが有料など学習機能の面では満足できない可能性があります。

公式サイト:https://www.shikaku-square.com/benrishi/

LEC東京リーガルマインド|弁理士試験対策講座の強みと特徴

公式サイト:https://www.lec-jp.com/benrishi/

法律やビジネスのほか不動産や福祉・医療など実に多くの資格講座を提供しているのが「LEC東京リーガルマインド」です。「法律のLEC」と言うほど多数の法律系資格合格者を輩出してきた大手の資格予備校ですが、中でも弁理士試験は実績の高さで知られています。

受験指導の歴史が長い

LECは1992年に弁理士講座を開始して以来、28年にもわたって弁理士の受験指導をしてきた歴史があります。合格に必要なノウハウが蓄積されているため安心して指導を任せることができます。

初回受験合格者の5人に4人がLEC出身

弁理士試験の初回受験合格者のうち、5人に4人がLECの弁理士講座の利用者です(2017年~2019年度)。弁理士試験は初回受験で合格する人が少ない難関試験ですが、LECは短期間で合格レベルにもっていく力が高いことが分かります。実績が高い予備校で短期間での合格を手に入れたい方におすすめです。

受験に精通した講師陣

LECの弁理士講座を担当するのは試験と実務を知り抜いたプロの講師です。とくに宮口講師と佐藤講師は受験生から絶大な人気を誇るカリスマ講師で、通信でも両講師の講座をとることができます。

試験の的中実績も高い

長い受験指導を活かし、試験の的中実績も高いのがLECの強みです。2019年向けの短答実践答練・公開模試で出題された問題には本試験論点が多くでました。的中結果一覧が公開されているため気になる方はチェックしてみてください。

LEC弁理士講座の弱点

実績が高く通学型をメインにしていることから、費用が高いのがネックです。通信の場合も通学と大差ない価格で、たとえば1年合格ベーシックコース(通信)は49万5,000円~と他社と比べてかなり高くなっています。経済的に余裕がある方は問題ないですが、費用面が気になる方は新興のオンライン予備校も視野に入れましょう。

公式サイト:https://www.lec-jp.com/benrishi/

弁理士専攻代々木塾

公式サイト:https://www.yoyogijuku.jp/

「代々木塾」は、少人数制ゼミを基本とした弁理士特化型の塾です。通学は都内になりますが、Web・通信講座にも対応しています。

弁理士専攻の塾

ほとんどの資格予備校が弁理士を含む複数の法律系資格を扱っていますが、代々木塾は弁理士試験のみを扱う専攻の塾です。塾側の体制として弁理士試験にのみ注力するため試験への理解や指導力も必然的に高くなっています。

塾長は現役の弁理士なので最新の業務内容や法改正にも対応しています。

疑問や悩みに寄り添った指導スタイル

代々木塾は大手予備校と異なり、少人数制のゼミを基本としています。受講生ひとり一人の疑問や悩みに寄り添った指導スタイルなので、通信であっても丁寧に指導を受けたい方に向いています。

通学型ながら通信講座にも配慮

代々木塾では通学と通信の受講生が差異なく受講できるよう板書をせずに生配信をしています。配布するテキストも板書がなくても理解できるよう詳細の解説がついており、講義での補足説明を集中して聴くだけで理解できる仕組みになっています。

長い歴史が培った合格のノウハウ

代々木塾は1981年から弁理士試験の受験指導をしている歴史のある塾です。約40年という長年の指導経験や研究から蓄積された合格のノウハウを提供してもらえるのは大きいでしょう。

代々木塾の弱点

代々木塾は通信にも対応しているのですが費用が39万6,000円(論文短答入門コースの場合)と新興のオンライン予備校と比べるとやや高めに設定されています。また毎年合格者を輩出していますが、少人数制ということもあり、大手と比較して実績には不安が残ります。

弁理士試験に通信講座型の予備校が適している理由

弁理士試験の受験にあたり、独学か予備校か、また通学か通信講座かで迷っている方も多いでしょう。結論からいえば通信講座型の予備校を利用するのがおすすめです。その理由を解説します。

独学では合格が難しい試験だから

まずは独学か予備校を利用するのかについてですが、弁理士試験は合格率7~8%と独学では合格が難しい試験なので、予備校を利用することをおすすめします

もちろん独学で合格できる可能性はゼロではありませんが、重要論点等が分からない、論文の書き方が分からないなどつまずくポイントが多くて非効率です。予備校を利用すれば出題傾向や学習のポイントを教えてもらえて、メリハリのきいた効率のよい学習が叶います。

忙しい社会人でも利用しやすいから

弁理士試験の合格者は社会人が多数なので、限られた時間をうまく使いながら学習を進める必要があります。しかし通学講座では通学時間がかかりますし、講義時間もすべての受講生に対応できるよう長めに設定されています。

通信講座の場合は理解が進んでいる箇所は倍速で聴く、よく分からない箇所は巻き戻して再度聴くなどの工夫ができ、忙しい社会人でも利用しやすいでしょう。

費用を抑えて利用できるから

通学講座と通信講座では費用面に圧倒的な違いがあります。通信講座の費用が安いのは講義の質が悪いからではなく、教室運営にかかる賃料や人件費など学習に関係のない部分でのコストをカットしているからです。

感染症対策の面でも通信講座が安心

新型コロナウイルスやインフルエンザ等の対策という意味でも、在宅で学習できる通信講座の安心感は高いでしょう。仮に国や自治体から外出自粛要請があった場合でも、学習方法を変える必要がないため自分のペースを保てます。

大手予備校に引けを取らない質の通信講座が増えている

一昔前は、資格の予備校といえば大手予備校の質が高く、通信講座はほとんど市販の教材と変わらないレベルだといわれてきました。しかし近年の通信講座はまったく異なり、高品質のテキストや講義を提供する会社が増えてきました。

大手予備校での指導経験がある講師が通信講座で指導しているケースも多いので、質的には通学とほとんど変わらないといえます。

こんなタイプの方は通信より通学講座が向いている

ここまで通信講座の利点をお伝えしてきましたが、もちろん通学講座にも利点があります。通信より通学が向いている方もいますので、ご自身の考え方や性格などを踏まえて検討してみましょう。

受験生仲間を見つけたい

通学講座を選ぶと同じ講座に通う受験生仲間ができます。試験の情報交換をしたり学習のコツを質問し合ったりすることができますし、仲間がいればモチベーションも保ちやすいでしょう。試験に合格した後の人脈にもつながるため受験生仲間を見つけたい方は通学をおすすめします。

自己管理が苦手

通信講座は時間や場所を選ばず受講できる分、自己管理能力が必要になります。自己管理が苦手な方は、通学講座のように講義の日程が決まっていることで強制力がはたらき、学習を継続しやすい場合があります。

家族の協力を得られないので自宅で受講できない

家族の協力を得にくく自宅でじっくり学習に取り組めない方は通学がおすすめです。講義に集中できるのはもちろん、自習室などもあるので帰宅までの時間を学習にあてることができます。

講師に直接質問したい

疑問点は直接質問したいという方も通学が適しています。講師への質問に際し、メールやテレビ電話などでは伝わりにくい細かいニュアンスも伝わるのが直接質問の利点です。

合格実績の高い予備校のほうが安心できる

通信に特化した新興予備校は創業からまだ年数が浅いケースが多いため、実績では大手・老舗に見劣りします。合格実績が高い予備校の安心感を選びたい方は通学型で知名度の高い予備校を選ぶとよいでしょう。

まとめ

忙しい社会人が弁理士試験対策をする場合、通信講座型の予備校がおすすめです。

ただしどの講座でもよいわけではないため、テキストや講義の内容、費用面など複数の項目で比較検討してみてください。

また人によっては通学が向いている場合がありますので、ご自身の特性も考慮して予備校のタイプを選ぶのがよいでしょう。

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