経理は企業運営に必要不可欠な部署であるため、比較的採用枠が多いです。また、経理に特化した転職サイトも存在するため、未経験でも経理に転職できます。
しかし、「どの転職サイトを利用するべき?」「経理経験がなくても転職できるの?」などの疑問をお持ちの方も多いでしょう。そこで今回は、ジャンルや段階ごとにおすすめの転職サイトを紹介します。
ちなみに、
- 未経験でも経理として転職できるのか
- スキルがないのに経理特化の転職サイトに登録しても良いの?
という不安もよくありますが、もちろん登録可能です。
しかし、経理に特化したスキル・経験がないため、最初から管理職につくことは難しいのは事実です。データ入力や入出金管理などの業務からスタートし、経験を積むことでステップアップ可能です。ただし、経理職でキャリアアップするには、経験以外にも「日商簿記検定」や「公認会計士」など、経理に特化した資格の取得が求められます。
後半では未経験から経理職への転職を考えている方向けの内容も用意いたしましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
経理・財務の転職に強い転職サイト・エージェントおすすめ10選
経理転職に強い転職サイト・エージェントを10社ご紹介します。
マイナビ会計士|会計士専門の転職エージェント

マイナビ会計士のおすすめポイント
- 日本全国に800件以上の経理関連求人あり
- 会計士・経理・財務など若手の経理職に手厚いサポートを提供
- 定期的に会計資格取得に向けたセミナーを開催
マイナビ会計士は、マイナビエージェントが運営する経理職に特化した転職エージェントです。全国800件以上に経理職関連の求人を保有しており、業界大手の転職に特化したノウハウでサポートしてもらえます。
また、公認会計士・試験合格者を対象とした転職支援を実施しており、経理職に精通しているキャリアアドバイザーに相談可能です。定期的に開催しているセミナー・相談会では、無料で近年の経理転職に関する状況や傾向を質問できます。そのため、経理職未経験でも安心して転職活動ができます。
経理転職.com|経理人材特化・JACが運営

経理転職.comのおすすめポイントは
- 経理・財務に特化した求人取扱
- 経理関係に強いコンサルタントが在籍
- 3種類の転職スタイルを選択できる
経理転職.comは、経理・財務に特化した転職サイトです。大手からベンチャー企業の経理職まで、幅広い求人を取り扱っています。以下3種類の転職スタイルを選択できるため、自身の状況に合わせて転職活動可能です。
- 初めての転職
- すぐに転職したい
- じっくり転職したい
また、転職サイトだけではなく転職エージェントサービスも提供しており、経理職に特化した専属キャリアアドバイザーに相談できます。キャリアアドバイザーは300名以上在籍、非公開求人も数多く取り扱っているため、良質な求人に出会って手堅いサポートを受けながら転職活動をしたい人におすすめです。
公式サイト:http://www.finance-jac.com/
アカナビ|会計事務所・経理の求人サイト

アカナビのおすすめポイント
- 経理職や税理士などに特化した求人のみを掲載
- 経理職の中でも細かく業務条件を選定可能
- 正社員からパート・アルバイトまで探せる
アカナビは、経理職や会計事務・税理士などに特化した求人のみを取り扱っている転職サイトです。希望職種を選択した後は、来客対応の有無や国際税務など、細かく業務条件の選定ができます。
また、雇用形態は正社員からパートまで選択できるため、ライフスタイルや目的に合わせて選択可能です。正社員としてキャリアを積みたい方や、短期間だけパートとして働きたい方など、希望に合わせてピンポイントで経理職を探せます。
公式サイト:https://kaikeizeimu.jp/
人材ドラフト|会計事務所・税理士事務所の転職エージェント

人材ドラフトのおすすめポイント
- 会計事務所や税理士事務所など経理関連の求人を専門的に取扱う
- 全国1,200件以上経理求人あり
- 若手向け経理求人も取り扱っている
人材ドラフトは、全国に1,200件以上経理関連の求人を取り扱っている転職サイトです。会計事務所や税理士事務所など、経理職が求められる職種に応募できます。求人によっては「第二新卒」や「新卒」など、若手向けの経理職もあります。
また、人材ドラフトには「ドラフト指名」と呼ばれるシステムがあり、企業から求職者に経理関連のオファーメールが届きます。自身にマッチした企業からドラフト指名が届いた場合、時間と手間を減らして転職活動可能です。
さらに、エージェントサービスも存在するため、転職サイトを利用しつつ、キャリアアドバイザーに相談しながら希望の企業を探せます。気になる企業があれば、キャリアアドバイザーに依頼して職場の雰囲気を確認してもらえます。
そのため、比較的転職失敗のリスクを抑えて、転職活動を成功させることが可能です。
公式サイト:https://www.jinzai-draft.com/
MS-Japan|経理・財務・公認会計士の転職に強い

MS-Japanのおすすめポイント
- これまでに26,000名以上のサポート実績あり
- 保有資格に合わせて求人検索が可能
- 幅広い年代やポジションの求人を取り扱っている
MS-Japanは、経理や人事などの管理部門求人を中心に取り扱っている転職サイトです。2021年11月現在で26,000名以上のサポート実績があり、転職決定率や相談率No.1が特徴です。
求人検索時は「希望の企業管理部門」や「保有資格」で探せるため、自身のスキルに最適な求人と出会えます。また、転職エージェントとしてサポートを提供しており、管理部門に特化したキャリアアドバイザーがマッチングを助けてくれます。
そのため、転職サイト・エージェント両方を利用して転職活動を実施したい方には最適です。
公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
ジャスネットキャリア|公認会計士・税理士特化の転職エージェント

ジャスネットキャリアのおすすめポイント
- 「職種」「保有資格」「地域」に合わせて経理求人を検索可能
- オンラインで経理職に役立つ情報を発信
- キャリアアドバイザーが企業ごとの選考対策を実施
ジャスネットキャリアは、5,000社以上の企業と取引実績のある転職エージェントです。職種検索機能が豊富で、「職種」「保有資格」「地域」に合わせて経理職を探せます。
また、登録するだけで経理職に役立つメルマガや約200以上の動画を無料で視聴可能です。求人応募時はキャリアアドバイザーが企業に合わせて選考対策を実施するため、希望企業に自身の何をPRすべきなのか把握でき、転職成功率アップが期待できます。
公式サイト:https://career.jusnet.co.jp/
doda|経理多数抱える大手転職サイト

dodaのおすすめポイント
- 大手から中小・ベンチャー企業まで取扱いあり
- キャリアアドバイザーによる手厚いサポートを提供
- 約100,000件以上の求人を保有
dodaは、約100,000件以上の求人を取り扱う転職サイト・エージェントです。大手から中小・ベンチャー企業まで、様々な規模の求人を取り扱っているため、自身の目的に合わせた転職活動が可能です。
また、エージェントサービスでは、職務経歴書の書き方や面接対策などサポートしてもらえます。経理職専用のテンプレートも用意されており、自動挿入のサンプルを参考に職務経歴書を簡単に作成可能です。
そのため、転職活動中は書類作成に手を取られることなく、面接対応や企業分析などに時間を活用できます。
公式サイト:https://doda.jp/
リクナビNEXT|経理・財務求人多数・リクルート運営の転職サイト
リクナビNEXTのおすすめポイント
- 約49,000件以上の公開求人を保有
- 企業からの直接オファー制度あり
- 様々な職種の求人に応募可能
リクナビNEXTは、リクルートが運営する業界最大級の転職サイトです。約49,000件の求人を取り扱っており、経理だけではなく様々な業種に応募可能です。大手だけではなく、中小企業やベンチャー企業にも応募できるため、幅広い選択肢が存在します。
また、企業から直接オファーを受け取れるサービスもあるため、登録情報に適した企業から連絡が来ることがあります。中でも「プライベートオファー」は、希望すれば書類選考なしで、企業担当者と面談や面接が可能です。
気になる企業からプライベートオファーを獲得できれば、すぐに転職活動を成功させられます。
公式サイト:https://next.rikunabi.com/
エルキャリ|経理・財務・人事向けエージェント

エルキャリのおすすめポイント
- 成長企業の経理求人を多数保有
- 経験豊富なコンサルタントが在籍
- ベンチャー企業転職のサポートを実施
エルキャリは、IPO準備企業や上場を目指す成長企業の経理求人を多数保有する転職サイトです。経理としての単純業務ではなく、様々な経験を積める企業を中心に取り扱っています。
また、転職エージェントサービスでは、経理経験が豊富なコンサルタントが、勤務経験を活かしたサポートを実施します。中には自身で企業しているコンサルタントもいるため、経営者目線の相談が可能です。
公式サイト:https://el-career.com/
ビズリーチ|年収600万円以上のスカウトサービス

ビズリーチのおすすめポイント
- 好条件・ハイクラス向け求人を多数保有
- 好条件のヘッドハンティングを待てる
- ヘッドハンターを自身で選択できる
ビズリーチは、年収600以上の好条件・ハイクラス向け求人を多数保有する転職エージェントです。ヘッドハンティングを通じて転職を実施する場合、経理職の中でもキャリアのショートカットが可能です。
また、ヘッドハンターは自身で選択できるため、希望に合わせて変更できます。2021年11月時点でビズリーチのヘッドハンターは約5,000人在籍しています。実績をもとにS〜Dまで5段階にランクが分けられており、経歴・得意な職種を確認した上でヘッドハンターの選択が可能です。
信頼できるヘッドハンターを見つけられれば、アドバイザーとして、経理転職をサポートしてもらえます。好条件案件の紹介だけではなく、キャリアの見直しや客観的に市場価値を確認してもらい、転職成功率を高められます。
公式サイト:https://www.bizreach.jp/
転職サイトと転職エージェントの違いとは?
続いては、転職サイトと転職エージェントの違いについて解説します。それぞれの違いを把握することで、自身にとって最適な活用方法が見つけられます。
転職サイトとは
転職サイトとは、Webサイト上に掲載されている求人を探し、自身で直接応募する方法です。掲載求人の業種・勤務内容、給与などの情報を確認した上で応募するため、自身のペースで転職活動ができます。
また、上記で紹介している通り、経理職に特化した転職サイトもあり、専門サイトを利用することでスムーズに転職活動可能です。ただし、求人の検索から応募・履歴書の送付まで、全て自身で対応が必要です。
そのため、日中仕事をしている方や初めて転職活動を行う場合は「好みの求人が見つからない」「本当にこの履歴書の書き方で合っているかわからない」といった不安が出てくるでしょう。この場合、様々な転職サポートが受けられる転職エージェントとの併用が得策です。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、求職者に対してキャリアアドバイザーが付き、転職活動をサポートしてくれるサービスです。希望職種の求人推薦やキャリアに関する相談ができるため、初めて転職活動を実施する場合でも安心です。
また、未経験で経理職へ転職を考えている場合は、本記事で紹介した「マイナビ会計士」がおすすめです。日本全国に経理関連の求人を保有しており、業界に精通したキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれます。
キャリアアドバイザーにて職務経歴書の書き方から面接対応まで対応しており、サポートが手厚い点も特徴です。経理未経験で転職活動を実施する際は、マイナビ会計士のようにサポートが手厚い転職エージェントを登録した上で、転職サイトを利用すると良いでしょう。

経理職に強い転職サイトをより有効活用し・内定を獲得するためのポイント
経理未経験で転職活動を実施する際は、ある程度ポイントを把握しておく必要があります。ここでは、経理に強い転職サイトを利用する際のポイントを4つ解説します。
1〜2月を狙って利用する
経理に強い転職サイトは、1〜2月を狙って利用しましょう。多くの企業が3月末の決算期とし、5月末までには確定申告を完了させる必要があります。そのため、1〜2月に求人応募を開始、4月に人材採用の完了を目指す傾向にあります。
他の期間に求人を出さない企業も1〜2月には、募集していることがあるため、好条件の企業に転職できる可能性が高いです。
これまでの実績を確認する
経理に強い転職サイトに応募する際は、これまでの実績を確認しておきましょう。募集要項の内容や年収などを中心に確認し、希望条件に沿っているかチェックします。また、転職サイトではこれまでの募集実績を確認でき、募集期間・人数を確認可能です。希望企業について詳しく調べることで、イメージとの齟齬を防げます。
複数の転職サイトに登録する
未経験で経理職へ転職する際は、複数の転職サイトに登録しましょう。一つの転職サイトだけでは、希望求人を見つけ出せない可能性があります。転職サイトによっては独自に非公開求人を取り扱っているケースがあります。
そのため、複数の経理に特化した転職サイトへ登録して求人の幅を広げましょう。
求人数を確認する
経理に特化した転職サイトを利用する際は、公開求人数を確認しましょう。転職サイトによって取扱求人数・職種は異なります。多くの求人数がある転職サイトを利用することで、希望の企業を探し出せます。
経理転職を成功させるためのコツ
コツを把握して転職サイトを利用することで、経理転職を成功させられます。最後に、経理転職を成功させる4つのコツを紹介します。
希望条件を明確化する
経理転職を成功させるには、自身の希望条件を明確化しましょう。多くの転職サイトでは、条件を選択して検索できる機能があります。希望条件を把握することで、スムーズに求人検索が可能です。
また、「年収は300万円以上欲しい」や「首都圏で働きたい」など、あらかじめ目的・条件を明確化することで、最適な求人を選択できます。
自分の保有スキルを把握する
転職サイトを利用する際は、自身の保有スキルを把握しましょう。自身の市場価値を正しく理解することで、狙える求人レベルを判断可能です。保有スキルを把握する際は「どのような資格を取得しているか」や「これまでどんなポジションで働いていたか」などを確認しましょう。
また、転職エージェントに登録することで、キャリアコンサルタントから自身の市場価値を判断してもらえます。経理未経験でも、これまでの職歴で取得したスキルを活用できないか考えることで、実力を活かした転職が可能です。
経理に強い資格を取得しておく
経理転職を成功させるには、経理に強い資格を取得しましょう。特に「日商簿記検定」や「公認会計士」などの資格を取得しておくと、経理転職の幅が広がります。しかし、資格を保有していない場合でも、経理転職は可能です。
日商簿記検定は、年齢や学歴に関係なく受験できます。経理転職を実施した後、実務を行いながら資格取得も目指せます。1級の取得に成功すれば、会計士として専門知識があることを対外的に証明可能です。
経理としてキャリアアップを目指す場合は、日々の業務と並行して資格取得の学習を実施しましょう。
転職エージェントと複数の転職サイトを併用する
効率よく経理転職を行うには、転職エージェントと複数の転職サイトを併用しましょう。転職エージェントでは、自身の市場価値を客観的に判断してもらえます。また、未経験で経理転職に挑戦する場合でも、キャリアコンサルタントサポートを受けながら活動可能です。
転職エージェントを登録した上で、経理に強い複数の転職サイトを登録しておけば、サポートを受けつつ、自分でも求人を探せます。転職エージェントや転職サイトは登録・利用料は基本的に無料なので登録しておいて損はないです。
経理に強い転職サイトを利用して転職を成功させよう!
未経験でも経理転職は十分可能です。データ入力や入出金管理などの業務からスタートし、専門資格の学習も並行することで、経理職でキャリアアップも目指せます。また、未経験でも安心して転職活動するためには、サポートの手厚い転職エージェントの利用がおすすめです。
ただし、転職サイトによっては未公開求人を取り扱っているため、転職エージェントだけではなく、複数の転職サイトに登録しましょう。本記事を参考に、転職サイトの登録から初めてみてはいかがでしょうか。